おっとりみえて実はせっかち、時間に関しては(超)短気なマインドフルネスファシリテーターTOMOです。
無神経な発言に切れそうな時
以前のブログでも書きましたが、以前、無神経な発言で周りの人との喧嘩が絶えない難しい上司と働いていており、自称温和な私も(笑)、無神経な発言に毎日のようにムカっとさせられ、時に、堪忍袋の限界に達しそうになっていました。
そんな時は、ヨガで学んだゆったりとした呼吸法を思い出して、大きく一呼吸、吸う息と吐く息にだけ集中して、心を静めたり、自分の心の声をきいて、私は何に対してこれほどまでに腹を立てているのだろうと冷静に向き合いました。そうすることで、取り返しのつかない大喧嘩をすることなく、大きなプロジェクトが完遂するころには、難しい上司のことを、「仕事に対して真面目で真剣な人」と良い面に気づけるようになったのです。
当時は、マインドフルネスという言葉を知りませんでしたが、これこそマインドフルネスの効果の一つ。
マインドフルネスでは、今ここに意識を向けます。ですから、今の自分の気持ちに注意深く耳を傾けることができ、結果、自分の情動をうまくあしらうことができるのです。
キレる直前の自己コントロール術①
まずは、ゆっくりと意識的に一呼吸する。
↓
自分が今どんな気持ちを抱いているのか注意深く耳を傾ける。
↓
心が落ち着いてから、最善と思われる対処をする。
私が普段から実践している方法がこちらのシンプルなものです。
育児中の今は、キレる原因はほぼ4歳になったばかりの息子。最近は落ち着いてきましたが、少し前までイヤイヤがひどく、正直心折れそうな時が何度もありました。
たとえば、食事中、お皿の位置が危ないからと少し移動させただけでも怒り爆発させる時期がありました。食べかけの納豆をぐちゃぐちゃにして、カップごと床に放り投げたり、水をわざとこぼしたり、テーブルの上のものをすべて落とそうとしたり。
「何やってるの!!」「片づけなさい!!!」「もう食べなくていい!!」「ママはもう知らない。もう一緒に遊ばない!!!」
などという言葉が出そうになるのをぐっとこらえて、一呼吸おいて、冷静になった後に、
「どうしてそういうことをしたの」「何が嫌だったの」と聞くようにしています。もちろん、思わず怒りの言葉を返してしまうこともあったのですが、そうするとますます態度は悪化。それに対して、冷静に返すと、息子も少しづつ落ち着いて、ポツリポツリと何が嫌だったのか話すようになったのです。
この方法はシンプルながら効果てきめん!おススメです。
キレる直前の自己コントロール術②
上記のやり方をさらに細かく分けた方法があります。グーグルでマインドフルネス研修プログラムを開発したメンさんの著書「Search inside yourself」に紹介されているもので、参加したSIYプログラムでも学んだものです。
その方法は5つのステップからなり、
1 停止する
2 呼吸する
3 気づく
4 よく考える
5 反応する
というものです。とにかく、キレそうな時は、「間を置くこと」が大事です!だから真っ先に、「停止する」を実施して、意識して呼吸して心と身体を落ち着かせて、自分の情動に気づき、様々な視点から考えて、反応するのです。
キレる直前の自己コントロール術③
他にも、よく言われている方法に
数を数える。
というものもあります。「1から10まで」でもいいですし、それ位では心落ち着かないというのであれば30でも50でもよいと思います。数を数えるときは、ゆっくりと数えること。呼吸も同様にゆっくりとします。そうすることで、心がどんどん落ち着いていくのです。
まとめ
大事なのは、キレる原因となる「相手の行動・言動」と自分の「反応」の間に、間を置くことです。その間に、心を落ち着かせてます。そのためには、意識的に一呼吸することが有効です。そう、1呼吸のマインドフルネス瞑想です。
キレそうになる時だけでなく、たとえば満員電車で押されたとき、混雑した人込みでぶつかられたときなど些細なイラっとする場面でも、効果的です。